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HOME > 製品の活躍事例 > 用途別でさがす:各種フィルター

各種フィルター

空気清浄機、換気扇、自動車、工場での排気処理などなど、生活や産業の様々なところで活躍しているフィルター。クラレのビニロンやポリエステルが広く使われています。また「WRAMP」もフィルターの材料として今後の活躍が期待されています。

解説

ビニロン、ポリエステル、「WRAMP」、それぞれを使ったフィルターは何が違うの?

一言にフィルターと言ってもその種類は様々で、空気清浄機、換気扇、自動車、工場での排気処理など同じフィルターでも種類によって求められる性能は少しずつ異なります。ビニロン、ポリエステル、「WRAMP」のそれぞれの特長が、フィルターの種類に応じて使い分けられています。

何故ビニロンの紙が使われているの?
ゴム・セメント・樹脂などとの馴染みのよさ

自動車用フィルターやバグフィルター(※1)は面積を大きくして濾過能力を向上させるため、プリーツが入っています。樹脂馴染みのいいビニロンを使うことで、樹脂が紙にうまく染み込んで紙が固くなり、うまく加工できるようになります。

※1 排出ガスの処理装置の1つで、ろ過集塵(しゅうじん)のためのフィルターです。

紙の強さ(バインダー繊維としての機能)
ビニロン紙はしっかりした紙であり固さが出しやすいため、加工性の高さを求められるフィルター基材として適しています。
何故ポリエステルの紙が使われているの?
乾湿時の安定強力(ぬれても強さが変わらない)
低吸湿性が求められる液体濾過フィルターなどでは、ポリエステルの湿潤時強力の安定性が活かされています。
高温下でも変化しにくい
高温の空気や液体が通過するフィルターにはポリエステルの高温下での変化しにくさが活かされています。
耐酸性(酸性の溶液に溶けにくい)
塩素消毒が必要な用途では、ポリエステルの耐酸性が活かされています。
紙の目の大きさを自由に調節(極細からレギュラーまで多彩なラインナップ)
クラレでは3dtex程度のものから、0.35dtex程度の極細のものまで様々な繊度の繊維を取り揃えています。この多彩なラインナップにより、フィルターの目の細かさの微妙な調節が可能となります。
何故「WRAMP」を使った紙が適しているの?
高密度化(隙間が少なく、ぎっしり詰まった紙)

「WRAMP」は、非常に細く、扁平な断面形状をもっています。ですから、「WRAMP」で紙を作ると、極細・扁平繊維同士が重なり合って、とても密度の高い紙ができます。また、「WRAMP」に丸断面繊維を混ぜて紙を漉くことによって、密度をお好みに調整することもできます。「WRAMP」がフィルター分野で期待されている理由です。

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